
理系の「ちょっとした」
スタートダッシュ。
日工を志望した理由を教えてください。
- Y.O.
- 大学で制御を学び、その面白さに目覚めたことですね。日工のプラントにはさまざまな制御技術が盛り込まれ、生み出されるアスファルトやコンクリートの品質を左右しています。まさに、自分がやりたいモノづくりだと思いました。身近なインフラに関わっているのに、それほど知られていない分野であることにも興味を惹かれました。
- R.K.
- 僕にとっても、インフラは一つのキーワードでしたね。事業の社会貢献性が高くて、そのことが経営基盤の安定にも結びついている点が魅力的でした。
- Y.Y.
- 日工は競合もあまりないですし、少なくともこの先数十年、アスファルトやコンクリートの需要もなくならないはず。この安定性は確かに魅力的ですよね。加えて僕の場合は、実家がある関西圏の会社だということも安心材料でした。

大学での学びを活かせるかどうかは意識しましたか?
- Y.Y.
- いえ、僕はほとんど。仕事は入社後に1から覚えるものだと思っていましたから。それよりは「関西圏の会社かどうか」のほうがずっと大きかった。
- R.K.
- 僕はもともと、医療系の研究をしていたんです。その知識を活かすことも最初は考えましたが、大学の就職支援課とも相談するうちに「社会インフラ」という就活の軸を見つけることができた。だから結果的に、学びと就活とは直結していなくて。
- Y.O.
- つまり僕だけが唯一、大学での学びにこだわったということですね。とにかく「制御」で検索して企業をピックアップしていました。実は僕も関西出身ですが、それは本当に偶然で。入りたいと思った会社が、たまたま関西にあったというだけです。
入社してみて、学生時代の学びはどのくらい役に立ちましたか?
- Y.O.
- 学生時代はロボットの関節制御に取り組んでいて、モノの形や動きを3次元的に捉えることが大切でした。その感覚は今でも活かせています。あとは電気やセンサの知識も。ただY.Y.さんの言う通り、入社してから覚えることのほうがはるかに多かった。学生時代の知識は「ちょっとだけスタートダッシュに活かせたかな」という感じですね。
- Y.Y.
- 2DCADをさわっていたほうが多少は仕事を覚えやすかったり、なんとなく耳なじみのある言葉が出てきたりというのはありましたけどね。「『スプロケット』って、どこかで聞いたよな」とか。その分、仕事を覚えることに抵抗は少なかったかもしれない。
- R.K.
- 知識より、プロセスについての経験のほうが役立っている気がしますね。たとえば学生時代、実験をする時は事前にしっかり計画を立て、教授のチェックと承認をもらう。仕事でも同じようなプロセスを踏むので、最初から慣れている。相手は教授じゃなくて上司ですけど。

製品も社会貢献も
スケールが大きい。
理系出身として、仕事の面白さを感じるポイントはどこですか?
- R.K.
- 仕事の対象がプラントなので、スケールがすごく大きい。自分の引いた図面が、見上げるような装置になるのは感動します。ただ実物をチェックしていると、図面の時には気づいていなかった改善点もどんどん出てくるんですよ。「この部品、こんなに重いならサポートする仕組みが必要だな」とか、「ここは工事しにくいな」とか。
- Y.Y.
- ありますよね。できてから初めて気づくこと。
- R.K.
- 修正には追加のコストもかかってしまうんですが、それも含めて成長のために経験させてくれるのが日工という環境だと思います。
- Y.O.
- 現場に行くと、プラントでつくられたアスファルトやコンクリートがどこで使われるかもわかるんですよ。マンションだったりテーマパークだったり行き先はいろいろですが、ちゃんと世の中の役に立っていることを実感できる。
- R.K.
- 普段の仕事の中では、インフラへの関わりや社会貢献度の高さを思い起こすことはそんなにないんです。でも、ふとしたきっかけで感じられるのがうれしい。シェア率の高さも、それだけ世の中への影響力が大きいということだと思いますし。
- Y.Y.
- 災害からの復興を伝えるニュースを見ると、「もしかしたら貢献できているかも」と思いますね。アスファルトもコンクリートも、インフラや建造物をつくり直すには欠かせないものだし。
- R.K.
- 理系の知識をベースに社会貢献したい人には、いい会社ですよね。
- Y.O.
- 社会もそうですけど、クライアントの事業にもすごく貢献できる仕事だと思います。僕たちが携わったプラントによって、クライアントの事業は成り立っている。だからこそ、前例がないような仕様を実現して、喜んでもらえるとすごくうれしい。
- Y.Y.
- 日工はパイオニアとしての歴史が長いから、前例もたくさん蓄積されているんですよね。けれど、それだけでは解決できないクライアントの課題も時にはあって。
- R.K.
- 「こういうことができないだろうか」という相談を持ち込まれて、日工の技術をうまく当てはめつつ、自分らしい答えを出していくのが僕はすごく面白いですね。これは理系らしい醍醐味かもしれない。

難易度の高さを、
成長の速さに変えて。
そのほかに会社として推したいところはありますか?
- Y.Y.
- 理系に限った話ではないと思いますが、若手に対する期待はすごく感じます。簡単なことばかりやらせるということもなく、むしろ難易度の高い仕事を任せてくれる。僕は2年目で、プラントの装置を入れ替えるという案件を担当したんです。プラントのフレームや基礎はそのままで、装置だけを変える。シビアな案件だったんですが、だからこそ勉強になりました。
- Y.O.
- 僕も3年目だったかな。他社製の操作盤を、日工製と入れ替えるという案件をやりました。クライアントと細部まで詰めたうえで進めなければならなくて、苦労も多くて。けれどこの案件で、僕はコミュニケーションをしっかり学べたんだと思います。日工の仕事って、コミュニケーションがなければ進まないものばかりだし。
- R.K.
- 任せはするけれど、任せっぱなしではないのも日工のいいところですね。経験がないうちは、当たり前だけど失敗もする。その時、先輩たちは責めるのではなく、どうしたら解決できるかを一緒に考えてくれる。
- Y.Y.
- 先輩の仕事ぶりには憧れますよね。ふだんは気さくで壁を感じさせない人ばかりなのに、仕事となるとやっぱり敵わない。先輩たちと比べると、自分は半人前ですらないなと。
- Y.O.
- 「ああなりたい」と思える人ばかり。
- R.K.
- だからこそ、一緒に仕事をしていて気づきが多いんですよね。「こういう考え方もあるのか」「こういう視点からも物事を見るべきなのか」と。すごく成長を早めてくれる環境だと思います。

これから挑戦してみたいことを教えてください。
- Y.O.
- 制御やセンサの知識は引き続き活かしながら、AI制御やIoT技術にも範囲を広げていきたいですね。日工が力を入れている分野でもありますし、これまで以上に柔軟で高度な制御システムの開発に役立てていけたら。
- Y.Y.
- まずは技術者として知識を増やして、いつか管理系の仕事もやってみたいです。技術者としての経験が、きっと活かせると思うんですよ。たとえば採用担当になれば、日工の魅力を技術という切り口から深く伝えられるかもしれないし。
- R.K.
- 日工の仕事はすごく奥が深い。僕は3年目ですが、まだまだ知らないことのほうが多くて。もっと知識量を増やして、これから入社する方に僕から説明できるくらいにならなければ(笑)。その先でいずれ、新規事業の設計にも挑戦してみたいと思っています。
