
目に見えて変わった、
この数年。
ご入社当時のことを教えてください。
- N.K.
- 私とM.H.さんは2014年、日工にとって初めての女性設計職として入社しました。当時は日工に限らず、設計で女性を募集しているところがすごく少なかったんです。ですから「女性が働きやすいかどうか」を意識する余裕もなかった。どの会社も「そもそも女性がいるかどうか」というレベルでしたから。
- M.H.
- 日工の面接で「女性がほとんどいないけど、大丈夫?」と聞かれたことを覚えています。受け入れる側も慣れていなかったんでしょうね。たとえば、入社してしばらくは長期の出張に呼ばれなかった。
- N.K.
- 「大変だから行かなくていい」という上司の優しさだったんですが、こちらからすると気の遣いすぎで(笑)。もちろん、今ではそんなことはありませんけど。
- S.O.
- 私はお二人より少し遅れて2016年に入社しました。事業企画部への配属でしたが、総合職の女性はやっぱり少なかったですね。それが目に見えて変わったのは、ここ数年のことじゃないでしょうか。総合職はもちろん、女性の管理職も増えてきましたよね。
- M.H.
- 設計もそうですし、ほかの部署でも女性の活躍が目立つようになってきた。それにつれて、女性というフィルターを外して、一人ひとりのスキルや資質を見てもらえる環境になってきたのかなと思います。

「伝えれば変わる」
という実感。
仕事面で男女差を感じることはありませんか?
- S.O.
- 私は特にないですかね。日工の社風のよさは「チャレンジさせてくれる」ところだと思うんですが、その機会は男女に関係なく用意されていると感じています。
- M.H.
- 「こういうことがやりたい」といえば任せてもらえるし、周囲も積極的に「こんなことを任せてみよう」と考えてくれていると思います。私は最近、主任に昇格しました。マネジメントが業務に加わったことで、事前にイメージしたよりもはるかに仕事の範囲が広がって。学ぶことだらけなので楽しさより大変さのほうが先に来ていますけど(笑)、挑みがいはありますね。
- S.O.
- 仕事と家庭を両立しやすい制度も整っていると思います。たとえば時短勤務。以前は法に定められた通り子どもが3歳になるまででしたけど、今は小学3年生いっぱいまで取得できるようになりました。
- N.K.
- 私も育休から復帰したあと、働き方に融通の利く専任のポジションをつくってもらったことがあります。確かに「伝えれば変わる」という実感はありますね。

日工の一歩を、
業界の一歩に。
制度面には満足していますか?
- S.O.
- 住についての制度はかなり充実しています。住宅補助は手厚いし、寮費もお手頃で。それに、何といっても休みが取りやすい。私が特によく使っているのは時間単位年休制度。1時間単位で有休を取れるので、子どもや自分の通院にちょうどよくて。
- N.K.
- 当日の申請で取得できるのもいいですよね。それからリモートワーク。基本的には週に2回までですが、それこそ子どもの急病など、事情があれば柔軟に対応してもらえて。
- M.H.
- リモートワークは出張の前後に入れるのも便利。自宅で仕事して、そのまま出かけられますから。部署にもよりますが、リモートワークはかなり活用されている印象ですね。管理職がよく使っているから、一般の社員も使いやすいというのはあるのかな。
- N.K.
- 有休をつなげて長く休める、連続休暇制度も取得が奨励されています。これもうまく使えば、すごくリフレッシュになる。仕事の調整が大変ですけど(笑)。
- M.H.
- 育児休暇も、女性はもちろんですが男性の取得が当たり前になってきましたよね。女性は仕事がしやすくなり、男性は家庭に関わりやすくなった。その両面があるからこそ、ますます公平に活躍できる土壌が生まれていく。ただ、この変化をさらに加速させるには、日工だけではなくて業界全体が変わっていくことも必要なのかなと。自分たちの取り組みをもっと社外にアピールすることで、変化のきっかけになれるといいですよね。

次の世代の
ロールモデルへ。
今後、挑戦してみたいことを教えてください。
- S.O.
- 管理部門しか経験したことがないので、別の部門も経験してみたいですね。会社をさらに広く知ることで、新しい発見があったり、できることが増えたりするんじゃないかと思います。
- M.H.
- 日工は今、これまで以上の挑戦に乗り出そうとしています。私も技術職としてさらに幅広い案件に取り組むことで、挑戦の力になれたら。それからもちろん、主任としても成長したい。昇格から日が浅いので先のキャリアまで見通せているわけではありませんが、まずは新しい学びを着実に積み重ねていきたいです。
- N.K.
- 女性設計職のロールモデルを目指したいと思います。女性が当たり前に仕事を任されるようになった一方で、その多忙さとライフイベントの両立はまだまだ手探り。後輩には「よくやれていますね」と驚かれることもあります。制度にしても評価の仕組みにしても、変えるべきところは私の世代でしっかり変えたい。これから入社する方が、ライフイベントを経ても「設計を続けたい」と思える環境をしっかり整え、私自身がそれを体現できたらうれしいですね。
