日工百年物語

日本の道路舗装などに使われるアスファルト合材の約7割は、日工のプラントから生まれていることを、皆さん、知っておられますかな? この「日工百年物語」では、関西を拠点に日本、そして世界へと、特長ある事業を一世紀にわたって展開してきた日工の歩みを、紙芝居で紹介していくぞぉ。

それでは、はじまり、はじまり~♪

Timeline
1919-2020

1919–創業

日工の歴史は、土農工具を製造する「日本工具製作株式会社」から始まったんじゃ。後に会社のマークにもなるトンボ印を商標登録したのもこの時期。その後は、1923年の関東大震災の復興需要とともに、関東圏での事業を拡大していったのじゃ。

1919日本工具製作株式会社設立

世界的な商社であった鈴木商店の関係者により創業された。8月13日に会社設立登記が完了したため、8月13日が創立記念日となった。

創業当時の社員写真

1919トンボ印を商標登録

1920初製品となるショベル発売

ショベル発売

ちなみに…
なんでトンボ?

トンボ(秋津)は古来、日本国(別名:秋津島)の象徴として親しまれてきました。創業時、日本を支えたいという思いを込め、トンボ印を商標登録しました。事業が大きく変化した現在でも、トンボ印はロゴなどに使用されています。

左: ショベルのカタログ
表紙(1940年頃)
上: 商標登録のロゴ

1920矢野松三郎が社長就任

創業時から、約半世紀に渡って専務取締役、社長、会長を歴任した矢野松三郎。戦中・戦後の動乱期を支え日工を発展させた立役者として、今なお尊敬を集める、日工にとって欠かせない存在である。

1923関東大震災復興資材の供給

それまで関西中心に事業を展開していたが、震災後の復興に貢献すべきという志から、関東に復興資材を供給した。東京に出張員を置くことで、奇しくも全国展開の足がかりとなる。
この対応により関東・東北方面からの紹介が相次ぎ、販路拡大のきっかけとなった。

関東大震災 東京被災地の惨状

1950–土農工具から建機製造へ

戦後、日本で農作業などの機械化が進んでいったのは、どこかで聞いたことがあるじゃろう。その中で日工も「建機」を製造し、世の中の近代化に一役買ったのじゃ。その後、戦後の経済成長に合わせて今の主力製品であるアスファルトプラントやコンクリートプラントの製造を手掛けるようになったのじゃ。

1951ウインチ、ミキサの製造に着手

ショベルの大量注文が相次ぎ、日工として初の建設機械の受注(ダンプトロッコ)もあったことから会社は活気づいた。そして成長著しい機械生産へと力を注ぐため、ウインチ、ミキサの製造を決定した。

1956コンクリートプラント、
スミス式傾胴ミキサが
完成

1958アスファルトプラント
1号機の完成

終戦後、米軍基地がアスファルト舗装で注目を集めていたことから、当時の経営層は、その将来性を感じ、社運を賭けてアスファルトプラント製造に着手することを決意。建設省や舗装業関係などの意見を取り入れ試作機を完成させた。

アスファルトプラント1号機

ところで…
アスファルト合材って何?

道路で黒色に舗装されている部分には、アスファルト合材という材料が敷かれており、施工の容易さやコスト面から、幅広く道路舗装に採用されています。
日工は、1958年にそれらを生成する第一号の国産プラントを完成して以来、業界のパイオニアとして日本のアスファルトプラントの進化を牽引してきました。現在も国内トップシェアメーカーとして、日本の技術を世界へと展開しています。

1960–“江井ヶ島の日工”の誕生

1960年代、日本では東京オリンピックが開かれるなど、「いざなぎ景気」と呼ばれる好景気が訪れたんじゃ。日工も、建設機械メーカーとして急成長しておってな、その象徴が、江井ヶ島に大規模な工場を建設したことじゃ。同じ頃、本社も移転し、後に社名も「日工株式会社 」になったというわけじゃ。

1962東京証券取引所に株式上場

1964江井ヶ島に大規模工場・本社事務所を開設

1968日工株式会社に社名変更

事業内容がショベルなどの土農工具生産から建設機械、仮設機材、さらにベルトコンベヤ等の生産へと進化したため、社名を「日本工具製作株式会社」から「日工株式会社」へと改めた。
新社名の「日工(にっこう)」は、当時から、当社の愛称・略称として一般関係先に親しまれてきた名称でもあった。

時代と共に変化してきた
社名ロゴデザイン

1930年代
後半
創業初期のマークは「日工」の漢字を旭日として意匠化したものでした
1968年 事業展開の発展と社名変更にあわせて、マークも多様な展開となりました。
1974年 旧字体を改め、字間や配列のデザインにも趣向を凝らしたものとなりました。
1990年 創立70周年を機に「自然と調和した未来社会」を表すマークへ一新しました。

1970–
環境に配慮したプラント生産を開始

この時期、日本ではマイカーブームが到来したんじゃ。それに合わせて全国で道路の舗装や高速道路の整備が進み、日工のプラントも活躍したというわけじゃ。一方で、排気ガスが公害問題になっておったことから「地球環境に配慮した製品」の開発にも着手したのもこの頃じゃった。

1970当時日本最大のNAP3000
アスファルトプラントが完成

国産高速道路用アスファルトプラントの開発を進め、日工製NAP3000(200t/h)プラントが高速道路へ採用される。

1975環境対応型
アスファルトプラント
CNAPシリーズを開発

道路建設などによる環境問題が社会に根付いてきた状況の中、環境対応型アスファルトプラントCNAPシリーズを開発。
クリーンなアスファルトプラントをめざして時代を一歩進める技術を世に示した。

1977リサイクルプラント、合材サイロを開発

持続可能な社会の実現に向けて
環境対応製品

長年培った技術を社会に還元したいとの思いから、
日工では現在も環境関連事業に積極的に取り組んでいます。

ペトリス(ペットボトル選別機)

飲料容器のごみの中からペットボトルを自動選別します。
2018年完成

マルチドライヤ

加熱・乾燥処理で廃棄物の再利用に貢献しています。
2010年初号機完成

1980–海外展開を加速

日本のアスファルト舗装技術は、海外でも高く評価されておるんじゃ。その証拠に、日工は1988年に台湾事務所を開設し、中国やタイ、インドネシアでも事業を展開しておる。さらに2000年には、海外事業部を発足し、これまで世界50ヵ国以上で1,000件を超えるプラントを建設してきたのじゃ。

1988台湾連絡事務所を
開設

1990新シンボルマーク、ロゴマークが決定

21世紀の情報時代へ向け、新しい社会貢献と国土開発へ挑戦していく姿勢を、シンボルマーク・ロゴマークとしてデザイン。
“トンボの日工”が大空へ向かって飛び立つ様子をイメージした。

1993関西国際空港向けアスファルトプラント現地組立工事プロジェクトに参入

全4基の日工製プラントが 関西国際空港建設に貢献した。

2004日工(上海)工程
機械有限公司
嘉定工場の
竣工式を行う

日工上海着工式

世界中のインフラ整備に
海外事業

現在は、中国やタイ、インドネシア、ロシアなど、インフラ整備の需要が伸びている
アジア諸国に向けて積極的な事業展開を進めています。

2010–
復興に貢献

日工製品が 2011年の東日本大震災の復興に大きく役立ったことはぜひ知っておいてほしいことの一つじゃ。がれきの運搬にコンベヤが、街の復興にプラントが使われたんじゃ。当時は震災対策本部を設置し、24時間体制で復旧支援を行ったんじゃ。

2011東日本大震災発生 緊急対策本部を設置

2012東北支店に「震災復興
プロジェクト」が発足

東日本大震災の復興に尽力すべく、東北支店にプロジェクト本部を置き、現地の状況に合わせて柔軟に支援ができる体制を整えた。

被災したプラント
震災復興プロジェクト本部

2013震災復興用プラントを
開発

壊滅状態の交通網の整備や建築に欠かせない震災復興用プラントの開発・提供を開始。

現在 新たな事業に挑戦

日工はいつも新しいことに挑戦し続けておるんじゃ。2018年からは、自走式の破砕機や土質改良機などを扱う新事業部を発足し、現在は最先端の技術トレンドであるビッグデータやAI、IoTの活用、研究も始めておるんじゃ。世の中の変化に合わせて進化し続ける、その姿こそが、「成長企業」と呼ばれる理由なんじゃな。

2018モバイルプラント事業部発足

自走式土質改良機Mobix、ドイツ製自走式破砕機KLEEMANN、北アイルランド製自走式コンベヤTrackstackを販売。
コンパクトで機動性に優れた自走式機械は、現場内や現場の近くに設置しやすく、作業の効率化や原料運搬コストの削減に貢献している。

自走式破砕機 MC100R(i) EVO、自走式土質改良機 Mobix、自走式コンベヤ Trackstack

2018本社1Fショールーム新設、
CSC強化

電話・インターネットによるリモートサポートを可能にするカスタマーサポートセンター(CSC)を強化。保守専門スタッフが待機し、お客様からの設備に関するお問い合わせに迅速に対応するとともに、約15万件のビッグデータをもとに、最適な問題解決ができる仕組みづくりを進めている。

2019創立100周年

周年記念ロゴは、社員の公募により決定。
創業製品であるショベルとプラントをうまく取り入れたデザインで、名刺にも活用されている。

最新の情報マネジメントシステムを駆使した
新型操作盤を開発

国内外で4,000台以上もの操作盤を設計・制作してきた日工の実績を活かし、プラントオペレーターだけでなく、プラント管理者にとっても、保守や予防保全がやりやすい、最適なデザイン・操作性を叶える新たな操作盤を開発しました。
今後も蓄積したビッグデータを活用し、より省エネ・効率化に役立つ製品を開発していきます。

Cyber Advance2018年完成

次の100年へ向かって

2019年8月、日工はその誕生から100周年を迎えたんじゃ。時代の変化に対応しながら、社会のインフラづくりを支えてきたこの100年。高い技術と品質で、日本トップブランドとして走り続けてきたこの100年。今後も日工ブランドは、日本から世界へと広がっていくじゃろう。