日工グループは、近年大規模化する自然災害や、多様な社会課題に対し、アスファルト・コンクリートプラントに留まらない幅広いソリューションを提供しています。持続可能な社会、そして日工グループが目指す「世界を、強くやさしい街に。」の実現に向けた、日工の挑戦をご紹介します。 災害からの早期復興、災害に負けない街づくり 激甚化する自然災害。「道路」の早期復旧が現地での迅速な支援に必要不可欠です。 近年、大型台風や地震など激甚化する自然災害からの早期復興には支援物資を届けるための道路の早期復旧が喫緊の課題です。アスファルト合材や生コンクリートはそれぞれの特性上、長時間の運搬ができません。そのため、被災地付近での迅速な材料供給が不可欠となります。日工は被災したプラントの迅速な復旧を最優先に支援します。 また、街づくりに関わるすべての人を巻き込みながら早期復興に向けた更なる展開の構築にも注力しています。 過去10年間の土砂災害発生件数(2014~2023年) 長年のプラント事業で培った技術と経験で災害に負けない街づくりや防災事業を展開 日工グループは、災害に負けない街づくりを目指して、様々な製品やソリューションを展開しています。災害時の迅速な復興に向けた移動可能なモバイル型バッチャープラントや自走式破砕機を展開している他、「安心・安全」な街づくりの実現に向けて、長年のプラント事業の経験を活かし、防水板事業や仮設足場事業などの防災関連事業を展開しています。 関連情報 被災地にプラントを届ける。プラントメーカーの「出荷」のお仕事を紹介! プラントメーカーと三つの大震災 防災事業 カーボンニュートラルの実現に向けた挑戦 地球温暖化に立ち向かう。建設現場から排出されるCO2の削減が急務 近年、気候変動問題が深刻化し、CO2排出量の削減は世界的な課題となっています。特に、日本の道路舗装に不可欠なアスファルト合材の製造プラントは、年間約100万トンものCO2を排出しており、その約7割が日工製プラントからの排出と推定されています。プラントメーカーとして、この重大な社会課題への対応は日工グループの重要な使命です。日工はお客様と共に、脱炭素社会の実現に向けて積極的な取り組みを加速させています。 カーボンニュートラルに向けたAP製品開発ロードマップ カーボンニュートラルに向けたAP製品開発ロードマップ(2.4MB) 革新技術と次世代燃料で、お客様のカーボンニュートラル移行を強力に後押し 日工グループは、お客様のCO2排出量削減を支援します。アスファルトプラントでは、燃料効率を飛躍的に高める新技術や、水素などの次世代燃料に対応したバーナーを開発しています。これにより、お客様の燃料転換をスムーズにし、大幅なCO2削減を実現します。さらに、コンクリートにCO2を閉じ込める技術への貢献を通じて、建設現場全体の脱炭素化に貢献しています。私たちは、持続可能な社会の実現に向け、お客様の事業活動を総合的にサポートします。 関連情報 日工のご提案(2)燃料転換ソリューション Pick Up(NIKKO TECHNICAL REPORT) “出前の箱”から生まれたアイデアで、アスファルト合材供給に革命を起こす話 捨てられるものを、新たな資源へ。日工のリサイクル革命 地球の未来を守るために。増え続ける廃棄物から「宝」を見つけ出す 私たちの生活や産業活動からは、日々大量の廃棄物が発生しています。建物の解体・改修で出る廃材に加え、建設汚泥、多種多様な廃プラスチックなど、その種類は増え続けています。これらの廃棄物をどう処理し、どう活かすかは、地球環境と未来の世代にとって避けて通れない大きな課題です。限りある資源を大切にし、循環型社会を築くことが、今、強く求められています。 コンクリート・アスファルト塊のリサイクル図 日工の先進技術が「隠れた資源」を掘り起こし、新たな価値を創造する 日工グループは、長年培ってきた混練、加熱、制御、搬送のコア技術と先進のAI技術を融合させ、様々な廃棄物を新たな資源へと再生するソリューションを提供しています。汚泥の再生には混練技術を活かした自走式土質改良機「MobixEco」が活躍しています。 また、画像AI選別機「AI’ll be sorter (画像AI選別機)」は、廃プラスチック、太陽光パネル、リチウム電池といった選別困難な廃棄物から、鉄やアルミに加え、希少な貴金属やレアメタルを高精度で回収することを可能にします。日工は、これらの先進技術でお客様と共に環境負荷を減らし、資源循環型社会の実現に貢献しています。 関連情報 日工のご提案(3)建設発生土(残土)処理の機械化 Pick Up(NIKKO TECHNICAL REPORT) 環境関連事業